貴金属の宅配買取を依頼する前に知っておきたい基礎知識

金の種類と特徴

一般的に金と呼ばれるものは、金の配合率によっていくつかの種類に分けられます。まずは、そもそも金がどのような貴金属であるか見ていきましょう。

金とは

金（ゴールド）は貴金属の一種で、元素記号「Au」、原子番号「79」の元素です。貴金属の中でも特に価値が高いものとして知られています。価値が高い理由として、輝きの美しさや希少性の高さが挙げられ、「Au」が元素記号とされる由来は、ラテン語で光輝くものを意味する「aurum」です。

また、金は純度によって呼び方や使用用途が変わります。詳しく見ていきましょう。

K24

K24（24金）は純度99.99％～100％のものです。金の中で最も価値が高いとされています。ただ、貴金属としては柔らかすぎて細かい加工に向かないため、金貨などに使用されることが多いです。

K22

純金の割合が91.67％のもので、純金の色に近い黄金色をしているのが特徴です。日本では流通が少なく、あまり馴染み深いものではありません。

K18

金の含有量が約75％のものです。金の性質である変色のしにくさや、ほかの物質が混ざったことによる耐久性の高さなどから、時計やアクセサリーなど加工を必要とする装飾品に向いています。ピンクゴールド・イエローゴールドなど、色味が豊富な点も特徴です。

K14

純度約58％の金です。耐久性はK18より高いものの、金としての価値や美しさの程度は下がります。しかしその分安価で手に入りやすくのがメリットです。アクセサリーのほか、万年筆や楽器などによく使われています。

K10

10金の金含有率は約42％です。リーズナブルなアクセサリーとして広く活用されています。高い耐久性があり、変形しにくく傷がつきにくいため手軽に使用できます。

店頭・宅配・出張での買取を行うワンダープライスでは、貴金属も対象としています。通貨や喜平、金歯など貴金属ならどんな品物でも買取可能です。金の宅配買取の依頼をお考えなら、ワンダープライスをぜひご利用ください。

金の価格は上がっている？

経済情勢の動向をはじめ、世界通貨や株式などの影響により、貴金属の価格は毎日変動します。なお、近年における金の価格は上昇傾向にあるといわれています。ここでは、金の価格が上昇している理由について見ていきましょう。

経済情勢が不安定だから

金は、インフレ・デフレ両方の影響を受けにくいといわれています。通貨はインフレやデフレによって価値が大きく変わる可能性がありますが、金は経済情勢による資産価値の変動があまり大きくありません。インフレが起きてもデフレが起きても、価値をしっかり保ちます。

現在はコロナの影響もあり、経済情勢が不安定な状況です。そのため、価値の変動が少ない金に人気が高まることから、価格が上昇していると考えられます。

通貨への不安が強いから

特に米ドルに対する不安も金の価値に大きく影響します。わかりやすい例でいうと、2001年9月11日に発生した米国同時多発テロが挙げられます。これは旅客機が米国の世界貿易センタービルに衝突したもので、世界的に大きな話題となった事件です。

この事件を機に、アメリカの経済及び米ドルへの不安が強まったため、価値への安心感が強い金を買う投資家が増えました。新型コロナウイルスや海外との関係性など、通貨に対して不安になる要因が複数存在します。そのため、金を購入する方が増えており、必然的に価値が上昇傾向にあります。

世界全体に見られる超金利・中国など新興国の経済的急成長

超金利状態や特定の国における経済的急成長なども、金の価値が上がる要因の一つです。近年はこのような状況が顕著に現れており、世界経済が大きく動いています。世界経済の大きな動きはいつ終わるかわからず、すぐに状況が変わるとは考えにくいでしょう。人々の不安な気持ちが金の購入につながり、結果として金の価値が上がります。

これらをまとめると、金の価格の上昇は、経済における不安定な状態が大きく影響していると考えられます。

価格の決まり方

まずは金の相場価格の決まり方について知っておきましょう。相場がどのように決まるかを知っておくことで、納得のいく査定や買取につながります。金の価格相場は国によって決まり方が異なりますので、今回は世界で共通して見られる特徴に加えて、日本ならではの要因についても解説します。

インフレへの懸念

金の相場価格を決定する大きな要因の一つは、インフレへの懸念です。上記で、金はインフレ・デフレともに強いというお話をしました。特にインフレに対する不安が大きいと、金の価値が高まります。

インフレとは物価の上昇に伴い、通貨価値が下落する現象です。通貨の価値は不安定ではありますが、金は安定した資産価値を持ちます。将来的にインフレの可能性がある、長くデフレが続いているなどの状況では、金の価格は高くなる傾向が強いです。

金利上昇は逆に価値が下がる要因

金の資産価値は上がる一方ではなく、当然下がる要因もあります。その一つが、金利の上昇です。金利が上がると、銀行預金をはじめ、株式や債券など金融資産の運用による利息がより多く得られます。

一方、金には金利は関係ありません。金利が高い傾向にある状況では、金よりも金融資産のほうが注目度は高いです。結果として、金の価格相場は下がっていきます。

為替相場も大きく影響する

日本の場合、金の世界相場だけでなく、米ドル／円の為替相場も大きく影響します。金の取引には米ドルが使用されるケースが多く、日本も例外ではありません。一度米ドルで取引した金を日本円へ換算するという流れになります。このように米ドル／円の為替相場が、金の価格が決まる要因の一つに挙げられます。

円安になれば国内の金の価格が上昇し、反対に円高が進めば金の価格は下がります。世界相場だけでなく、米ドル／円の為替相場に対する注意も必要です。

注意するポイント

貴金属を宅配買取に出すにあたって注意するポイントをご紹介します。トラブルを避けるためにも、ぜひチェックしてください。

相場について知っておく

あまり考えたくはありませんが、買取業者の中には悪徳業者も存在します。知識がないと知られてしまうと、無知につけこんで低い査定額をつけられてしまうおそれもあります。信頼できる業者を選ばなければ、満足のいく取引はできません。対象となる貴金属の相場について事前に調べておくことで、トラブルを回避することができるでしょう。

買取実績を確認しておく

適正な査定額をつけるためには、経験や専門的な知識が必要不可欠です。店頭・宅配・出張など買取実績が豊富である、熟練の鑑定士が在籍しているといった業者を選ぶほうが安心です。買取実績が豊富ということは、その業者に在籍している査定員・鑑定士のスキルが高いことの証だといえます。

譲渡所得税について忘れない

譲渡所得税とは、年間で50万円を超える売却益が発生したときに課せられる税金です。金は高額取引となりやすく、譲渡所得税の対象となってしまう可能性があります。申告・納税が必要であるにもかかわらず怠ってしまうと、税務署からの指摘が入り追徴課税となるケースもあります。買取に出すのであれば、譲渡所得税の対象になるかについても確認しましょう。

査定基準を確認しておく

金の買取には、金の純度といった種類や重さのほか、デザインが関わってくることがあります。状態がよくおしゃれなアクセサリーであれば、デザインも査定基準に含む業者に依頼するのがよいでしょう。

また、純度が高い金ではあるものの、時代遅れなどデザイン性が劣る場合は、主に重量や品質を査定基準とする業者がおすすめです。査定基準によって金額が左右されるケースもあるため、査定時のこだわりや目利きする要素をチェックできるとより安心です。