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【ジュエリー】希少石!スリランカ産、非加熱、パパラチアサファイアについて

2018.10.16

パパラチアサファイア

こんにちは!今回は魅惑の希少石 第2弾 ということで パパラチアサファイアについて思い出も交えて書かせて頂きます。

 

 

 

 

パパラチアサファイアとの出会い

パパラチアサファイア

私がパパラチアサファイアと出会ったのはまだ大学生の頃、名古屋の栄にお洒落な商業施設がオープンして、
そこに京セラ クレサンベールの直営店がオープン!

そこでたまたまその石に吸い込まれるように出会ったのが、クレサンベールの合成パパラチアサファイアでした。

その当時は天然と合成の知識もまったくなかったのですが、合成とはいえ、天然の理想の色を忠実に再現したその美しさが
心に突き刺さり、この世界にこんなに高貴な色の宝石が存在することを知り、
その後、私が宝石業界に入るきっかけになった思い出深い宝石です。

その出会いから約10年後に解ったことですが、その店は京セラの稲盛和夫名誉会長の肝入りの新規事業の幕開けでした。
京セラは日本で初めて正しい流通経路で合成宝石のブランド化に成功しました。

 

 

パパラチアサファイアとは

ハスの花

パパラチアの語源はシンハラ語で「蓮の花」の意味します。
パパラチアサファイアは、酸化アルミニウムに0.1%くらいの微量のクロムが混ざった鉱物で、
ブルーサファイアと同じコランダムの一種、とくにオレンジとピンクの中間の微妙な色合いを
しているものだけに与えられた特別な名称です。
ピンクが強すぎても、オレンジが強すぎてもパパラチアとは呼びません。

スリランカ産のピンンオレンジまたは、ピッキッシュオレンジの石のみを
業界ではパパラチアとして珍重していました。
オレンジともピンクともいえない比較的濃く、輝きと耐久性を下げるインクルージョン(内包物)の
少ないものが最高級品とされています。

「King of Sapphire」と言われ、産出量が極めて少ないために幻の宝石と言われています。
しかも、日本の市場において、日本の色石鑑別のオーソリティーであった全国宝石学協会の鑑別があるパパラチアしか
その価値を認めないような業界の忖度があり、その価値はさらに高められていました。
2ctで100万円とかの価格で普通に販売していました。

パパラチアサファイア

 

 

マダガスカル産の拡散処理のパパラチア登場で業界激震!

2001年末頃、マダガスカルで宝石ラッシュが起こり、その際、マダガスカル産パパラチアサファイアも
大量に市場に出回ることとなりました。

しばらくは全国宝石学協会もパパラチアの鑑別を発行していましたが、
アメリカサンタモニカGIAが衝撃の事実を発表!業界に激震が走りました。

それは表面拡散処理パパラチアといわれるもので、表面はパパラチアと呼べる色ですが、
中身は別の色のコランダムでした。

処理の手法は、従来の加熱処理とほとんど変わりませんが、加熱処理の最終段階である1800度での加熱時、
クリソベルル粉末を加えることによって表面の発色を元の色から別の色に変化させることができます。

そのうち、桃色~橙色に変化したサファイアをパパラチアとして流通させました。
なお、表面拡散処理パパラチアを作り出す手法はベリリウム拡散加熱処理といわれます。

現在は表面拡散処理の鑑別は普通に可能となり、鑑別書があるもののみ
パパラチアの表記をしても良いということになっていますので、
現在流通しているものはほぼ問題のないものしかないのでご安心ください。

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