みなさんこんにちは！ 今回は日本のエレクトリックギターについてです！
日本のエレキブーム
日本のエレキギター産業には何度かピークがあったように思います。
ベンチャーズ、寺内たけしさんや加山雄三さんの「エレキの若大将」に憧れ
テケテケサウンドと モズライトギターを手に入れようと必死だった時代に
初めてのエレキブームが来たような気がします。
スタジオなどというものがまだ普及しておらず河川敷で練習していた団塊の世代。
ザ・ビートルズやザ・ストーンズが世界を席巻しその影響を受けたグループサウンズブームがございました。
この時代も未だデビッド・リンドレーやライ・クーダー様がお使いのテスコ製のギターは銘品でございます。
その後の機材の進歩は凄まじく大きな会場で演奏するために
アンプも大型化してゆきスタジオ録音技術の 進歩とともに大音量を再現できるようになり
ニューロックと言われた時代に突入。
レッドツェッペリンやエリッククラプトンがヤードバーズを脱退しクリームを結成し歪む音と
サステーンを重視したエレキギターの存在が大きくなってゆきました。
海外製ギターに憧れた日本
日本は高度成長期ではありましたが、
１ドル３６０円時代でギブソン社製のレスポールや フェンダー社製の
ストラトキャスターは高値の花でございました。
ジェフベックやエリッククラプトン、ジミーペイジ、リッチブラックモアにあこがれる少年たちは
日本製のコピーモデルを手にしてどうすればあのような音が出るのか、
必死に機材と格闘し、 スコアーなどない時代、何度も何度も聞いていわゆる
「耳コピ」をしていつかはギブソンや フェンダーを買いたいと日夜練習に励んでおりました。
当時、日本のロックバンドも四人囃子をはじめクリエーション、チャーなど世界水準に近い
ギターリストも活躍できる国内市場が徐々に確立しはじめ、2期のエレキブームが到来したように思います。
グレコ製のレスポールモデルを初めて買った同級生やアリアのマツモク製のストラトキャスター、
僕はフェルナンデス製のストラトキャスターモデルを買いました。
楽器メーカー様も世界水準を越えるギターを作ろうと素晴しいエレキギターが沢山生産されたのも
この時期だったように思います。
グレコ製のGOシリーズはプリズムの和田アキラさんが凄い速弾きで演奏するテレビCMが流れ、
そのコマーシャルが見たくて見たくて急ぎ学校から帰った記憶がございます。
エレキギターのテレビコマーシャルは後にも先にもこれしか私には記憶がございません。
私は今でもほしい１本なので、日本中にはたくさんほしい親父がいるのではないでしょうか？
アリア製のプロシリーズで渡辺香津美さんがYMOのツアーで使用したり、
バジ・フェイトンも使っていたRS-850も素晴しいギターで未だにほしいです。
グヤトーン製のロリーギャラガーモデルというのもありました。
今でも人気のあるヤマハ製のSGシリーズ、当時は高中正義さんやサンタナが使っていて、
日本製のエレキギターが海外のミュージシャンに使用されることも多くなり始めていました。
多くの名器が青春の思い出とともに眠っているような気が致します。
今でもそうですが、フェンダー社のストラトキャスターやテレキャスターは時代を越えて人気がありますし、
同じくギブソン社製のレスポール、ES335、SGも然りです。
世界のギブソン、フェンダー社を目指し独自の発展を遂げてきた日本の楽器産業。
ヤマハ社やローランド社の機材はすでに世界一であるものも多い。
エレキギターもその変遷の中で数々の名器を生み出し世界のミュージシャンにも使用されています。
当時のエレキギターはジャパニーズビンテージと呼ばれ、また活躍できる場を待っています。
使わずに眠ったままの青春の１本を是非、私たちに拝見させていただきたくお願い致します。
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