【ブランド：久喜アリオ鷲宮店】お買取り参考例　シャネル　ミニマトラッセ

ショッピングモールのテナントにある小さな店舗。
開放的な店内に、賑やかな館内放送が流れる。

　平日の午後、人並も途切れる時間。
カウンター越しに見上げると、年配の女性とその娘さんが入店。

彼女は笑顔でバッグを抱え、娘さんも隣で微笑んでいる。

　
「こちら、お買取りをお願いしたいのですが……」

　
　テーブルにそっと置かれたのは、シャネルのミニマトラッセ。
ラムスキンの艶は年月を経てもなおしっとりと手になじむ。

　
「綺麗にお使いですね。とても大切にされていたのが分かります」

　そう言うと、お客様は明るく微笑んだ。

　
「姉から譲り受けたものなんです」

　
　カウンター越しに彼女の手元を見る。指先が軽くバッグを撫でていた。まるで記憶を辿るように。

　
「姉は学生時代からシャネルが好きで、社会人になって初めて買ったバッグがこれだったんです。私が若い頃、『いいものを持ちなさい』って譲ってくれて……。でも、正直、姉の趣味とは少し違ったんですけどね」

　
　女性はくすくすと笑った。憧れというより、姉のこだわりを微笑ましく思っていたのだろう。
　

「じゃあ、それでも長く使われていたんですね」

　
「いえ、実は数回しか使っていないんです。素敵なバッグだとは思うんですけど、なかなか私の服装には合わなくて……」

　
「そうだったんですね。でも、大切にされていたんだなって、すごく伝わってきます」

　
「ええ。でも、最近はあまり持たなくなって……娘に背中を押されて、ようやく決心しました」

　
　隣にいた娘さんが「なかなか手放せなかったんですよ」と笑いながら言う。

　査定を終え、金額を伝えると、お客様は大きく頷いた。

　
「お願いします」
　

　その声には、迷いのない晴れやかさがあった。

　シャネルのミニマトラッセは、新しい持ち主のもとへ旅立つ。姉から妹へ、そしてまた誰かのもとへ。思い出は手放しても、あたたかい記憶は、きっとずっと心の中にあるのだろう。

　　
ご自宅に眠っている大切なバッグはありませんか？

　「思い出はあるけれど、使う機会がない」

「眠らせておくより、誰かに使ってほしい」

　そんなお気持ちをお持ちの方は、ぜひ一度、ワンダープライス久喜アリオ鷲宮店へお越しください。

　あなたの大切な物語を、新しい持ち主へつなぐお手伝いをさせていただきます。