【金・プラチナ：久喜アリオ鷲宮店】お買取り参考例　K18　ピアス、リング

午前の忙しさが嘘のような、店内には静かなBGM。 時間がゆっくりと流れている、そんな午後のひととき——

その静寂を破り、ご年配の女性が2名様ご来店いただきました。上品な雰囲気をまとっているが、その表情にはどこか楽しげな感じがあった。

　
「こんにちは、買取お願いできるかな？」

「まぁ、結構あるのよ。時間かかるかも知れないけど、大丈夫？」

　
そう言いつつ、巾着袋を取り出す。 中から出てきたのは、K18のピアスやネックレス、指輪にブレスレット。 どれも長年大切にされていたことが伝わって、品のあるアクセサリーたちだった。

　
「素敵なお品ですね。ひとつひとつ査定させていただきますね。」

「お願いしますわ。こういうの、若い頃は大好きでねぇ。」

「本当に、どれも思い入れがあるのよ。」

　
ひとりが小さなピアスを手に取り、もうひとりが懐かしそうに目を細める。

　
「あ、それ！覚えてる？ 40年くらい前よ。旅行に行ったとき、一緒に選んだピアスじゃない？」

「あら、そうだったかしら？ 思えば、あなたが『こっちが似合う』って言ってくれたんだわね。」

「そうそう！で、結局お揃いで買ったのよねぇ。」

　
二人は顔見てくすくすと笑ってました。その様子に、スタッフもつれて微笑んだ。

　
「こういうアクセサリーって、ただのモノじゃないんだよね。思い出が詰まってるから。」

「ええ。でも、いつの間にか全然つけなくなっちゃって。タンスの奥で眠らせてるくらいなら、誰かに使ってもらったほうが良いと思ってね。」

　
査定が終わり、スタッフは結果を伝えました。

　
「お待たせしました。こちらが査定額になります。」

　
二人は金額を見て、びっくりしたように顔を見合わせました。

　
「まあ、そんなに？」

「すごいわねぇ！ちょっとしたお小遣いじゃないわ。」

「これならまた、美味しいものでも食べられるかな？」

「いいわねぇ。この後フレンチのお店、行っちゃう？」

　
二人は顔合わせて微笑み、まるで少女のように楽しそうに笑った。

　
「お願いしてよかったわ。ありがとうね。」

「こちらこそ、ありがとうございました！」

　
二人はゆっくりと店を後にする。
その後も、何やら楽しげに話しを続けていた。

思い出のアクセサリーを手放すことは、過去を忘れることではありません。 それは、新しい時間を楽しむための一歩。

そう思わせてくれる、心温まる午後のひとときだった。